(今日の一言)大統領3年目の株高のアノマリーは今回も有効か?
2018年11月9日 17:30
コラム
”Sell in May”という言葉があります。今では有名になって、トレードする方はみんな知っているような格言になってますが、5月ぐらいに利食いを入れると、何故か9月か10月頃には下がっていて、そのときに買えばパフォーマンスはずっと米国株をロングにしているより良くなります。つまり、晩秋から春にかけて米国株は上昇しやすく、春から夏にかけて波乱があるというアノマリーですが、米国の税制によるものなので、これはかなり根拠のあるアノマリーだと思います。
また、大統領3年目は株価が高いというアノマリーもあります。中間選挙後は株価が上昇しやすいというのと同義と言えますが、多くの大統領は就任直後の1-2年目に不人気な構造改革を行い、3年目から財政を出して景気を浮揚、大統領再戦を狙うという「パターン」から生じるものです。大概の大統領は中間選挙で負けるので、焦って財政を拡大する傾向があるのでしょう。
しかし、トランプ大統領の場合、大規模な税制改革を既に実現しました。大規模財政出動を1年目でしたのと同じことになりますが、減税の効果は徐々になくなり、来年にはゼロになります。しかし、下院を民主党に抑えられたので、さらなる財政拡大は難しくなりました。インフラ投資に関しては、民主党はトランプ大統領以上に積極的ですが、大統領に花を持たせる形で実現したくはないでしょう。よって合意は難しいと思います。となると、トランプ大統領はどうやって景気を維持するのか? 「貿易戦争を手控えるしかない」と言うのが一部の市場関係者の期待ですが、どうなるでしょうか。今回はすんなりと「3年目の株価は高い」とはならないと感じます。
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