(今日の一言)米中間選挙よりも重要な米中会談
2018年11月5日 17:30
コラム
「米中間選挙の結果がどのような影響を与えるか?」こうした質問ばかりが多かったのですが、米中間選挙前のポジション調整がここまで大きくなるとは思いませんでした。特に豪ドル円の反発には驚くものがあります。米中貿易問題が解決に向かうとの期待が高いからですが、同時に10月に米国株等が崩れた原因が米中貿易戦争にあり、金利上昇等ではなかったという証明にもなりました。
これから水面下で米中の駆け引きが激しくなるのでしょう。中国としては、ペンス副大統領のような反中派よりトランプ大統領の方が御しやすいと考えているでしょうが、大統領が本当のところどのように考えているのかは、なかなかわかりません。中国としてはできるだけ波風立てずに時間稼ぎしたいでしょうから、両首脳が一対一で面したとき、どこまでトランプ氏を取り込めるかが勝負でしょう。
中間選挙ですが、以前にも書きましたが、上院共和党の勝利は揺るぎ難いものがあり、勝負は下院で、下馬評通りなら民主党の勝利となります。その場合は、ちょっと動き難い。これまでのトレンド継続となるでしょう。 上院共和、下院も共和となれば、トランプ大統領信任、財政拡大への思惑からドル高、金利上昇。その逆で、可能性はかなり低いですが、上院も民主、下院も民主となれば、ドル下落、金利低下、株価もおそらく低下でしょう。
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