(今日の一言)驚異的なファーウェイ新製品群
2019年2月27日 14:00
コラム
このところ話題のファーウェイですが、先日バルセロナで行われている、モバイル業界世界最大のイベント「MWC19」において新製品群を発表しました。かつてはパソコンやモバイル機器に結構興味があったのですが、最近は関心の外でした。しかし米中貿易戦争が覇権戦争へとシフトする中、中国の技術力が我々の生活にも大きな影響を及ぼすようになっています。一体どこまで技術力が伸びているのか、興味津々、ネットの情報をチェックしてみました。
結果は衝撃的です。ファーウェイの技術力は想像を遥かに超えて進んでいる、そう認めざるを得ないと思いました。ファーウェイも先日のサムスン同様、折りたたみ式携帯を発表しましたが、これはなんとも評価し難い。携帯電話を広げてタブレットにする意味があるのか、少々疑問でしたが、技術力のアピールには良かったでしょう。
驚くのは中のKirinというCPU、コストパフォーマンスの飛び抜けた5Gチップです。クアルコム製よりも高パフォーマンス出しています。日本がIT業界を支配したように見えたときが、かつてありましたが、そのときでもメモリーやハードディスク、周辺機器であって、心臓部のCPUに関してはインテルが独走してました。そこは、手を出してもかなわないと諦めていたのでしょう。ところが、ファーウェイは自社で開発、製造(これはTSMCですが、やろうと思えば自社で作れるでしょう)しています。ある日突然、米国がクアルコムのCPU輸出をストップしても、影響受けません。ノートパソコンも魅力的な製品でした。スマホとクリップボードをシェアできるのは良いアイデアと思いました。
いつの間にこれほどの技術力がついたのでしょうか。これだけ製品が良いと、使わないわけには行きませんし、使わないとこちらが遅れてしまいます。どう表現してよいのかわかりませんが、サーキットで抜きつ抜かれつのレースしていたが微差でかわされたという感じではなく、高速道路をかなりのスピードでクルージングしていたが、200キロ超で走る正体不明の大排気量車に突然追い抜かれた感じです。
ITでは、しばらく中国に追いつくのは無理でしょう。離されないようについていくしかありませんが、彼らの開発スピードは驚異的です。「中国製造2025」という言葉がよく使われますが、2025年になる前に目標は実現するのではないでしょうか。
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