(今日の一言)低ボラティリティとフラッシュ・クラッシュ
2019年2月20日 19:30
コラム
年初から「フラッシュ・クラッシュ」と、大荒れのスタートだった為替市場だが、徐々に動きがなくなり、いつの間にかいつも通りの「低ボラティリティ」相場に戻ってしましました。ドル円の1週間ものの変動率は5%台、1ヶ月も6%を割り込んでいます。
今は、低い変動率とフラッシュ・クラッシュが共存する市場です。明らかに、売買のコンピューター化の影響です。オンラインで誰でも簡単に売買に参加できるようになったこと、コンピューター自身もマーケットの上下に売買のオーダーをおいて、買い下がり、売り上がりの自動売買をしています。そのため、通常マーケットはあまりにも厚く、簡単に動かせなくなってしまいました。しかし、いったん市場が薄くなり、リテールの強制ストップロスが入るレベルになると、一瞬にして市場が飛んでしまいます。
明らかに昔とは違うマーケットですが、しょうがありません。慣れるしかないですし、こうした現代の市場の特性を逆手に取って利益を出していくしかありません。
ただ、動かなければ儲けにくいのは確かです。ボラティリティの一覧を見ると、今一番動くのはポンドでしょう。ポンドドルは1ヶ月10.6%、3ヶ月11.8%です。次に豪ドル、NZドルです(ただし、実際の動きから計算されるヒストリカル・ボラティリティでは、NZドルが一番、その次豪ドル、そしてポンドです)。ドル円よりもポンド円や豪ドル円を中心にトレードした方が良さそうに見えますね。
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