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コラム

(今日の一言)一部海外ブローカー、英ポンドの証拠金比率引き上げ

2019年1月11日 19:30

コラム

 来週1月15日にEU離脱法案の議会採決を控え、一部の海外ブローカーは英ポンドの証拠金比率を引き上げ始めました。2016年の国民投票時の教訓から来ているのでしょう。

 メイ首相のEU離脱法案はほぼ確実に否決される模様です。しかし、否決=「合意なき離脱」ではなく、再度国民投票をするのか、総選挙なのか、更に議会内で交渉を進めるのか、様々な選択肢があり、すぐに「合意なき離脱」とはなりません。よって、1月15日が2016年6月23日ほどの混乱になるとは思わないのですが、用心するに越したことはないでしょう。

 明確に「合意なき離脱」となれば、英ポンドは急落するでしょう。英中銀も、英財務省もそのように警告しています。しかし、「合意なき離脱」を支持する英下院議員は70名ほどと少なく、多くの議員は避けたいと思っています。しかし、メイ首相のEU離脱案を支持する議員も多くありません。そうなると、メイ首相は何度も否定していますが、「再投票」の可能性が自然高まります。

 そうなった場合、「残留」の可能性を少し織り込まなければならず、英ポンドは上昇することになります。私自身は「合意なき離脱」でも良いのではと思ってますが、そうなると多くの企業の方々が大変な思いをします。安倍首相も絶対に避けてほしいと仰ってます。確率的には再投票から英ポンドリバウンドの可能性が高まっているのかもしれません。

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