(今日の一言)上手く立ち回るエルドアン大統領
2018年10月24日 16:00
コラム
ほんの数ヶ月前までは、中央銀行を批判し、トルコリラ暴落の「主犯」だったエルドアン大統領ですが、ブランソン牧師開放以降、非常に上手に立ち回っている様に見えます。サウジアラビア人ジャーナリスト、カショギ氏殺害事件に関して昨日演説を行いましたが、音声データ等、決定的な証拠は何一つ提示しませんでした。
本当に無いのか、あるのに出さないのか、わかりませんが、もしかしたら、サウジ政府と裏で何らかの取引を行った可能性はあります。事件後、強行な態度だったサウジは急に柔軟となり、禁輸でまたオイルショックを起こしかねない雰囲気だったのが、増産に協力的な態度を示し、原油価格は下げてます。
また、この一連の捜査で米国はトルコ政府に対し非常に「協力的」と謝意を表明しています。対米関係が良好になれば、トルコへの投資は自然と戻ります。20円を買うのはさすがにどうかと思いますが、19円前後、もしあれば18円台への軟化があればトルコリラロングを考慮したいなと思います。