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コラム

(今日の一言)腰砕け

2018年10月12日 17:00

コラム

 ペンス副大統領は格調高く、断固とした口調で、中国に対し「宣戦布告」しました。ところが大将は、株がちょっと落ちただけで狼狽し、ヒステリックにFRB議長を非難、習近平との会談をセットアップし、中国に対する「為替操作国」認定を取りやめしました。「為替操作国」に認定するかどうか、別に昨日言う必要はなかったのですが、なんとしても中間選挙前の株価下落を防ぎたかったのでしょう。

 おそらく、中国に対してより強硬な態度を持っているのは、ペンス副大統領や共和党首脳部、エスタブリッシュメント側の方です。トランプ大統領は、貿易問題は所詮ディールの一つと考えているわけです。となると、エスタブリッシュメント側がトランプ大統領を単に利用しているのであって、逆ではないということです。

 また、中国側も米国の弱点がどこにあるのかわかりました。ガチンコで交渉しても不利になるだけですが、今回のように株価が急落したり、経済危機の恐れが出てくると、急に日和るわけです。今回の株価下落は、現状レベルで終わるのか、もっと深いところがあるのかわかりませんが、株価を急落させることが対米カードになると言うことは、はっきりしました。今後も重要な局面で、株価が不意に急落するということが何度も出てくるかもしれません。

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