(今日の一言)貿易戦争開始だが、反応しないマーケット
2018年9月19日 18:00
コラム
昨日、トランプ大統領は対中経済制裁第3弾を発動、2000億ドルもの中国製品に対し10%関税することを決定しました(来年以降は25%)。そして中国側も対抗措置として、600億ドルの米国製品に5から10%課税します。貿易戦争が激化してきました。しかし、マーケット反応は真逆であり、株価も上昇、豪ドル等も買われ、まさに「リスクオン」、米長期金利も3%台に乗せてきました。
エコノミストの多くは違和感を感じているようです。貿易戦争がエスカレートすると中国も米国も無傷では済まないはず、マーケットの反応は間違っているのではないかと。。。まあ、私自身も違和感がありますが、「噂で売って、事実で買い戻す」典型的な動きなのかなと思います。また、トランプ大統領が昨年末に実現した減税案がそれだけ強力だったとも言えます。特にリパトリ減税の影響で今年の自社株買いがすごく、相当なことがないと米国株は崩れなさそうです。
ただ、エコノミストの方々の違和感も間違っているわけではないと思います。この先、もっと貿易戦争が加熱すれば、絶好調の米国経済も無傷ではすまないでしょう。今後の推移を見守りたいところです。