(今日の一言)英首相の権限、日本の首相と比べて弱すぎないか?
2019年9月5日 20:08
コラム
「何が何でも10月31日にEU離脱を実現する」、そう公約して誕生したボリス・ジョンソン政権ですが、早くも危機に立たされています。 英下院は「EU離脱延期法案」を可決し、ジョンソン首相の「早期解散総選挙」をあっさりと否決しました。
日本では首相に衆議院の解散権があります。首相が望めば、いつでも解散できますし、解散権こそが首相の権力の源泉です。
英国もかつては日本と同様でしたが、2011年に制定された「議会任期固定法」で変わったようです。保守党と自由党の連立政権のときに決まったようですが、この時の首相が、ブレクジットの混迷を呼んだデイヴィッド・キャメロンというのも、何かの因果を感じさせます。
「議会任期固定法」さえなくなれば、ブレクジット問題はあっさり終わるのではないでしょうか。権力の集中は、ある程度必要です。でも、議員の人たちは、この法案故に職が安定するわけですから、なかなか賛成しないでしょうね。メイ元首相も、現在のジョンソン首相も、「議会任期固定法」の犠牲者に見えます。
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