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コラム

(今日の一言)昭和天皇が崩御されたときのマーケット

2019年4月30日 23:40

コラム

 まもなく、令和になります。昭和から平成に移る際は、昭和天皇のご容態が思わしくなく、数ヶ月ほど陛下のご容態を伝える報道が続きました。「下血」された量が多いと円安になったりもしました。

 本当に崩御された場合、ドル円はどうなるのかという予想があちこちに出ていました。就職1年目であり、ポジションもまだ取ることができなかったのですが、未熟なりに一生懸命考えてました。「円安」予想が多かったのですが、一部海外系レポートを読んだとき「悪材料出尽くし」で円高と書いてあり、陛下のご容態も「悪材料」扱いかと憤ったと同時に、因果な商売を選択したなと思いました。

 崩御されたのは土曜日でした。その前日のNY市場で円安が進み、125.60円から126.90円まで上昇し、126.60円でクローズしていました。月曜日は127円台かと思ったのですが、やっぱり「悪材料出尽くし」で円買い戻しが進み一時125.85円まで下げましたが、その後は横ばいでした。驚いたのは株価で、喪に服するどころか460円ほど上げました。

 1989年はバブル最後の1年でした。ドル円相場はそれまで円高局面から一転、株式市場における巨額の「含み益」をバッファーに、本邦機関投資家が積極的にドル買い円売りを進めました。景気が良いから円安になる、最初の年になりました。日本の機関投資家が世界的に猛威をふるい、生命保険会社さんが、 “The SEIHO”と恐れられました。

 1月7日の崩御の際、126円前後だったドル円は、5月には151円に達し、翌4月には160円へと40円も円安が進みましたが、その年の秋には123円台まで急落、よく動いてました。株価は1月に3万円台に乗せ、12月29日の最高値38957円へと邁進しましたが、1990年に入って「急変」、その後の推移はご存知のとおりです。

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