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コラム

(今日の一言)次第に広がる中国経済楽観論

2019年4月9日 18:00

コラム

 2018年3月以来、資本市場は米政府の仕掛ける米中貿易戦争に振り回されてきました。米国は数回にわたって関税を引き上げ、中国もそれに対抗し、関税引き上げ合戦になりました。しかも10月にはペンス副大統領が「政権の対中政策」という、非常に強硬なスピーチを行い、米中の対立は決定的、貿易問題と言うより覇権争いであり、米国は中国を徹底的に潰しに行くと思われました。

 しかし、2019年に入って状況は変化しています。中国の株価が下がらなくなりました。米国株も安値から大きくリバウンドしています。中国の経済指標も低迷していたのですが、先日の製造業PMIは50.5と50を上回り、状況は一変しています。しかも経済対策はこれから効いてきます。

 圧力をかけていた張本人であるトランプ大統領が貿易交渉をまとめるように指示、合意には至っていませんが、更に関税をかけて攻撃するというよりは、関税は撤廃される可能性も出てきています。英国のブレクジット交渉も変な方向(合意なき離脱)に行くこともなさそうですし、世の中は急に明るく見えてきました。

 世界経済が改善し、(独立性を事実上失った)FRBが引き締めしないとなれば、そのうち米ダウは最高値更新するのでしょう。2020年の再選に向けて、トランプ大統領の思っている方向に動いています。好ましく思っているわけではないですが、米政治はうまく行っていると認めざるを得ない状況です。

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