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コラム

(今日の一言)ポジションの傾き

2019年2月12日 15:30

コラム

 1月22、23日、ゴールドマン・サックスはグローバル・マクロ・コンファレンスを香港フォーシーズンズホテルで行いました。メルマガにその一部分、伝え聞いた内容を書きました。興味深かったのは「マクロコミュニティはドル円ショートにかなり傾いている」との話でした。IMM通貨先物市場のポジションを参考に、マーケットはドル円ロングと思っている人も多いでしょう。しかし、僕の実感から言っても、IMMは市場の縮図でも何でもありません。プロフェッショナルトレーダーで気にしている人は一部です。特に金利関係は、マーケットが大きすぎることもありますが、プロは見ていません。

 今、ドル円は年初の「フラッシュ・クラッシュ」から巻き戻し、ジリジリ値を上げています。この上がり方は、いかにも「ショート」。ただ、だいぶポジションは切れつつあるような感じもします。米国が金融引き締め政策を転換したのに(したからこそ?)ドル全面高というのは興味深い現象。金利よりも、資本市場の動乱が収まり、資金逃避が止まったことが大きいのでしょう。

 現在の様に金融市場・資本市場が大きくなりすぎると、そのマーケットを維持することが大事になってきます。下がると実体経済に影響を及ぼすからです。一番都合の良いのは高値圏でのもみ合いでしょうか。上がり過ぎても、下落リスクが高まります。今年も一筋縄には行かない市場だなと感じます。

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