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コラム

(今日の一言)実は盛り上がってないブレクジット

2018年12月6日 18:00

コラム

 12月11日に英EU離脱法案の議会採決があります。50から80票ぐらいの大差で否決されると見込まれてます。メイ首相は「否決されれば合意なしの離脱だ」と言いますが、英中銀によれば、合意なき離脱の場合、英ポンドは対ドルで25%下落、パリティを割り込むと言ってます。もしそれが本当であれば、12月11日に否決されると同時に英ポンドは大暴落のはずですが、どうもそんな雰囲気ではありません。

 実際、1ヶ月のポンドドル変動率を見ると、現在13%程度です。11月半ばぐらいには15%ぐらいまで上昇してましたが、ジリジリ下がってきています。2年前のブレクジットのときはどうだったかと言うと、一月ほど前に16%台に乗せ、1週間ほど前には、なんと28%台まで上昇しました!その時と比べると、今のオプション市場の盛り上がりが全く欠けてます。

 どう考えればよいのでしょうか。ある意味、慣れちゃったのでしょう。油断してるのかもしれませんが、要は「合意なき離脱」にはならないと思っているし、仮になったとしても大変なことにはならないと思っているのでしょう。英中銀は嘘つきなのでしょうか? 私はGDPが8%下落すると言ったカーニー総裁が出してきたレポートは、とにかく「合意なき離脱」は避けたいという、結論ありきの適当なレポートだと思います。ただ、本当に「合意なし離脱」になったとしたら、それはそれなりに混乱はすると思いますが。。。

 メイ首相の離脱案はひどすぎます。国家は何百年と続きます、目先1-2年経済が混乱しても、もっと大事なものがあると思います。

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4)米中貿易戦争が豪ドル・NZドルに与える影響とは?
5)高金利通貨メキシコペソの今後
※一部章タイトルは変更となる可能性がございます

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