志摩力男トップテキスト
コラム

(今日の一言)ゴーン元会長の”付け替え”

2018年11月28日 20:00

コラム

 ゴーン元会長に関するニュースが毎日報道されてますが、過少申告や海外の自宅無償提供の件については、外資系証券会社などでも、同じではないですが、似たようなことは目にしてきたので、犯罪とするには難しいかもしれないなと思いながら見てました。しかし、私的な通貨デリバティブ取引の損失を日産に付け替えたというニュースには驚きました。これは完全にアウトでしょう。また、「そう言えば、そんな商品もよく売れたな」と懐かしさも感じさせられました。

 2005-7年にかけて、こうした通貨デリバティブを利用した商品はたくさん売られました。日本はゼロ金利であり、高い利回りを実現する商品が求めらていました。基本的に、ドル円の長い期日のアウト・オブ・ザ・マネー・プット・オプションを売ってリターンを出すのですが、その頃のドル円相場は110-125円程度で安定しており、日本の金利が上昇することもないし、100円を割ることはもうないだろう、ましてや80円に行くようなことは天地がひっくり返ってもない、といった雰囲気でした。商品を作っている側も、そんなありえないレベルのプットオプションを売っても、行くはずもないので、自分たちは社会のために良い商品を作っていると(本気)で思っているフシもありました。

 また、たいへん儲かる商品でもありました。商品を管理する側(金融機関)もある程度マージンが必要なリスクの高い商品ではありましたが、金融機関も、それを売ったセールスマンも大変潤いました。大きなものになると、一回の取引で何億と儲かるので、普通にトレーダーしているのが馬鹿らしくなるほどでした。

 しかし同時に、顧客側はどの程度商品のリスクがわかっているのか、しかも実質的にどの程度手数料を払っているのか(抜かれているのか)わかっているのだろうか、大変疑問に思いました。商品の説明を読んでも、リスクは実感できません。また、わからないように作ってあります。あたかも利回りの良い定期預金みたいに書いてあるわけです。しかしその商品の裏で、金融機関側はどのような取引を行ってリスクをヘッジするのか、それを知れば絶対そんな商品はやろうなどとは思わないでしょう。多くの方が「無自覚」に、大量のドル円ロングを抱えていたわけです。極端なことを言えば、日本経済はドル円相場と一蓮托生、そんな感じでした。

 100円より上でドル円がウロウロするぐらいならば、何の問題もありません。しかし円高に行き始めると、大変なことになります。また、その商品があるからこそ、プット・オプションのショートが大量にあるからこそ、円高に行くわけです。そして、顧客側に「マージンコール」が行きました。リーマン・ショック後に、こうした通貨デリバティブ取引で損失を被った会社や学校法人が報道されたことを記憶してらっしゃる人も多いのではないでしょうか。ゴーン元会長もその中の一人だったというわけです。

<セントラル短資FX×志摩力男公式サイト限定の特別企画>
セントラル短資FXさんとの特別企画がスタートしました。当サイトよりキャンペーン期間中に口座開設いただければ、志摩力男執筆の特別レポート「2019年の為替相場はどうなる?」をもれなくプレゼントいたします。セントラル短資FXは昨日19日よりメキシコペソの取り扱いスタート。今なら最大2万円のキャッシュバックも。キャンペーン期間は11/30迄となっています。ぜひご検討ください。

◆志摩力男レポート概要
2019年の為替相場
「After Trump Sugar High景気後退に備えよ」
1) 成長はまだ続くのか? 2019年のアメリカ経済
2) ドル円はレンジブレイクする?
3) イタリア、ブレクジットの影響を受けたユーロの行く末
4) 米中貿易戦争が豪ドル・NZドルに与える影響とは?
5)高金利通貨メキシコペソの今後
※一部章タイトルは変更となる可能性がございます

 全5章で、為替相場全体の動きを簡潔につかめる内容となっております。また、ドル円のレンジは〇〇円から〇〇円、ユーロドルの方向性は、高金利通貨で狙い目なのはこの通貨…などなど、FXトレーダーの方々が投資戦略をたてる上で参考になるよう、具体的な記述を心がけています。

【FINTECH-asp】

※まぐまぐ無料メルマガでも「志摩力男の今日の一言」をほぼ毎日配信中! 無料登録は下記欄にメールアドレスを入れ、「送信」を押してください
メルマガ購読・解除
まぐまぐ無料メルマガ「志摩力男の今日の一言」
読者購読規約
>> バックナンバーpowered by まぐまぐ!
 
志摩力男限定レポート

▼ゴゴジャンからのメルマガお申込みはコチラ▼

志摩力男メルマガ
M2J

マネックス証券に新規口座開設すると、
有料メルマガが1か月無料

マネックス証券
メルマガキャンペーンの
詳細はコチラ