(今日の一言)グローバリゼーションの終焉
2018年10月31日 19:30
コラム
「お前はグローバリストか?」そんなふうに問いただしてくる友人がたまにいます。「グローバル」という言葉、少し前まで非常にイメージの良い言葉でしたが、「グローバリスト」には良い意味合いはありません。巨大なグローバル企業が生産コストが最も低く抑えられるようにシステムを最適化するので、各国の普通の人達の給料が全く上がらなくなっています。「賃金が上昇しないのは不思議だ」と言うエコノミストは多いですが、「お前、ホントはわかってるだろう」と言いたくもなります。
しかしそうは言っても、グローバリゼーションがどの様にストップするのか、全く想像もつきませんでした。止めるのは不可能と思っていましたが、今世の中はその方向に動いています。米国が動くと世界は動きます。今後どうなるのか予想するのは難しいのですが、歴史は繰り返すとすれば「ブロック化」なのでしょう。
メルケル首相の敗北も、グローバル化をストップさせようという力がドイツにも現れ始めたということなのでしょうが、ユーロという通貨はグローバルな世界でこそ輝きます。最近の流れは、欧州に対してあまり強気になれないなと感じさせます。