(今日の一言)イタリアと日本
2018年10月2日 16:00
コラム
イタリアの財政が注目を浴びてます。当初、財政赤字が対GDP比2.0%以下で収まると見られてましたが、2.4%となり、イタリア国債(BTP)は市場から売り浴びせられてます。しかし我々日本人から見ると、2.0%が2.4%になって何がそんなに問題なのか、今ひとつピンときません。
日本は、毎年コンスタントに対GDP比5%ぐらいの赤字で予算を組んでます。もう慣れっこです。日銀が国債を大量に購入するので、どんなに財政赤字を出しても国債の金利はゼロに近いところにいます。自国の中央銀行がないので緊縮予算で頑張らざるをえないイタリア、デフレなので財政赤字が巨額に膨らんでももっと予算を組めと迫られる日本。どっちがいいのか議論を呼ぶところでしょう。