(今日の一言)リスクオンとリスクオフの混在
2018年8月8日 14:00
コラム
そもそも「リスクオン」とか「リスクオフ」という表現は、2000年台に入ってから聞かれるようになったと記憶してます。それまでは、様々な通貨ペアや金融商品に分散投資していると、リスクがヘッジされると考えられてました。
ところが、リーマンショック前後を境に、どの金融商品も同じ方向を向き、リスク分散していたはずが全くなってなかったという現実に直面してしまい、市場の状況をより良く説明するため「リスクオン」「リスクオフ」という言葉が席巻するようになりました。
今は、どういう状況でしょうか。米国株、VIX指数、金価格、そうしたものを見ると現在のマーケットはリスクとは全く無縁に感じます。一方、一部急落する新興国通貨、中国株や人民元を見ると、現在は「リスクオフ」マーケットなのかなと思ってしまいます。マーケットも少しずつ変化し、今は「リスクオン」「リスクオフ」両者が混在しているように感じます。