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コラム

(今日の一言)高市総裁待望論

2021年9月9日 20:29

コラム

日経平均が長く続いた持ち合いを上抜けし、3万円乗せの急騰となりました。しかし、為替マーケットの方はほとんど反応がありません。ちょっと、がっかりです。

株高になると円安になるというのは、アベノミクス以後の反応です。超金融緩和政策を採るということがスタート地点なので、株高になるし円安になるという結論です。

しかし、今回のように株高がスタート地点となると、円への反応は難しい。円安になるのは、単に過去の記憶からくるもので、パブロフの犬みたいな反応です。外人勢が日本株を買うということであれば、本来円高になるはずです。

昨日は、111.66円の高値からのトレンドラインを抜けたようにも見えたので、円安期待から110.44円ぐらいまで行きましたが、勢いは続きませんでした。

こうなってくると、株も為替相場も、次の自民党総裁が誰になるのか、それで決まってくるのでしょう。

岸田さんですと、追加経済対策はあるのでしょうが、従来路線の継続という感じがして、あまりインパクトはないかもしれません。

河野さんですと、やはり新しい何かがスタートしそうな、期待を抱かせます。規制緩和期待から株価も33,000円ぐらいまで急騰するかもしれません。

そして高市さんです。「サナエノミクス」発表されましたが、やはり気になるのはPB(プライマリーバランス)黒字化目標凍結です。

これはインパクトがあります。PB黒字化目標は、有名無実化しているのかもしれませんが、目指さないというのはすごい。インフレ率が2%以上となれば、凍結は解除されますが、それをどの時点で、どのように判断するのか。そして「2%超えたので、財政支出は抑えますね」とホントに言えるのでしょうか。

周囲が本当にこの政策を受け入れるのか、疑問ではあります。麻生太郎氏がOKするとはとても思えません。

実現すれば、とてつもない社会実験になります。為替相場的には動くことになります。まさにアベノミクス第2弾。間違いなく円安が進みます。

JGBマーケットも見物です。日本はYCC(イールドカーブ・コントロール)を採用していますが、日銀はその政策を維持できるのでしょうか? 無制限介入とは言え、とてつもないJGB売りがでます。どう対応するのでしょうか。

いや、もう、今から「高市総裁」が楽しみです。

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