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コラム

(今日の一言)強烈なダドリー前NY連銀総裁のコメント

2019年9月2日 21:27

コラム

ダドリー前NY連銀総裁がブルームバーグに書いたコラムが大きな波紋を呼んでいます。FRBを攻撃し、貿易戦争に突き進むトランプ大統領を痛烈に批判しているのですが、ここまで激しい批判を目にするのは初めてです。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-08-27/PWWGJADWRGG501

ダドリー氏は言います「 一般的な通念としては、トランプ氏の対中貿易戦争が米経済の見通しを悪化させれば、米当局はそれに応じて金融政策を調整するべきだ。この場合は利下げということになる。しかしながら、米当局の金融緩和が貿易戦争をさらにエスカレートさせ、リセッション(景気後退)のリスクを高める方向に大統領を促すのなら、話は違ってくる。その場合、打撃を和らげようとする当局の努力は無駄になるだけでなく、事態を悪化させる可能性さえある」。

つまり、貿易戦争による景気後退は全て大統領の責任であり、FRBは尻拭いをすべきでない。すなわち、今市場はこの先3-4回利下げすることを織り込んでいますが、一切やめろということです。

仮に元日銀副総裁が同じようなアベノミクス批判を行ったらどうなるでしょうか。かなり騒然とすることでしょう。日本では、影でコソコソ批判はしますが、表立って批判することはないと思います。

もちろん、ダドリー氏への批判はあります。ダドリー氏は民主党支持者だかという面もあります。しかし根本には、トランプ大統領のFRB批判が、あまりにも度を過ぎており、もはや看過できないという信念から来ているだと思います。また、こうした議論が大ぴらにできるところが米国の強さかなと思います。

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