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コラム

(今日の一言)男を女にする以外。。。

2019年5月29日 21:40

コラム

「イギリス議会は、女を男にし、男を女にする以外のすべてをなしうる」(ド・ロルム)
 最近、子供のために学習まんが「世界の歴史」を買ったのですが、その10巻目の後ろに歴史に残った言葉として紹介されていました。ド・ロルムは「イギリス憲法論」という著作のある、ジュネーブ生まれの法律家。「名誉革命で議会主権が確立したことを極端な言い回しで表現しています」と本には解説されてました。そういえば、そんな言葉あったなあと思い出しました。

 メイ首相が辞任表明しましたが、何一つ法案を通さなかったのはイギリス議会です。ボリス・ジョンソン氏が最有力の首相候補と言われていますが、誰が首相になっても議会の構成は変わりません。

 私は、議会の構成を考えると「合意なき離脱」となる確立は限りなくゼロに近く、最終的にはEUとの合意案もしくは、労働党と妥協する形でソフトなブレクジット案が採択されるのではないかと思っていましたが、実現しませんでした。

 それはブレグジット党が欧州議会で躍進したように、やはり国民の意思が「離脱」にあるからでしょう。一部の強行離脱派の甘言にイギリス国民が騙されて「離脱」ということになったが、再度国民投票をすれば「残留」となるはずだと、多くの識者が言ってましたが、その識者たちの認識が間違っていたことがブレグジット党の躍進で確認されました。何が何でも「離脱」する、そこに国民の意思があるのでしょう。

 そうである以上、イギリス議会は、たとえ議員一人ひとりの意見と違っていたとしても、ブレグジットを実現しなければなりません。これは、経済的な損得を超えた「民主主義」の問題です。今のイギリス議会をド・ロルムが見たらどう思うでしょうか。

 私も「合意なき離脱」限りなくゼロと考えてましたが、今はその確率は低くない、それが国民の意思であるならしょうがないではないか、と考えています。

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