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コラム

(今日の一言)消える金利、消える変動率

2019年4月11日 20:30

コラム

 昨日のECB理事会は、想定しているほどハト派的ではありませんでした。とはいえ、ECBが引き締め路線に戻ることはなく、低金利が続くのでしょう。日本はずっとゼロ金利ですが、2016年以降は長期金利までゼロになりました。欧州も、そうなりそうですし、他の地域も後を追いそうです。

 政府にとっては都合の良い時代です。特に日本のように巨額債務がある国には、良い環境です。名目成長率>国債金利であれば、そのうち債務も縮小します。

 反対に、機関投資家にとっては大変な時代です。特に日本の機関投資家は、すべての運用資産が限界的に低金利です。ドル調達コストを考えると、米国債2.5%は全く投資対象になりません。クレジットリスクを取るしかないので、CLO投資となります。もしくはJGB2-30年でしょうか。少し前まではフランス国債辺りが、ちょっとマシなリターンがありましたが、ECBの方向転換でなくなりました。

 それでも何らかの形で利回りを上げないといけません。そうなると、ボラティリティを売ることで利回りを上げる、そうなります。最近の為替市場の低変動率は、何らかの形でボラティリティが大量に売られているからこそ、動かなくなっていると考えられます。

 離脱期限延長が決まりましたが、ポンドドルのボラティリティは、つい最近まで1ヶ月13%前後あったのが、現在7%を割り込んできました。ポンドドルを買い戻す動きがあるかと構えていたのですが、実際に起こっているのはボラティリティの売りでした。

 投資家はボラティリティを何だと思っているのでしょうか。売っておけばとりあえずプレミアムが手に入るということしか、考えてないように見えます。そうですが、今はそれが正しい行動になっています。

 しかし、ボラティリティショートは、どこかで大きな動きにつながります。その時を待つしかないのでしょう。

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