(今日の一言)MMT
2019年3月25日 20:23
コラム
最近話題のMMT(Modern Monetary Theory)。現代金融理論とも訳されてますが、米民主党大統領候補、バーニー・サンダース氏のアドバイザー、ステファニー・ケルトン教授らが提唱している金融理論です。自国通貨を持つ国の政府は財政赤字を気にしなくて良いと。。。
米国では左派系の政治家、理論家に支持者が多いのですが、日本では逆に右、特に安倍首相支持者に賛同者が多いのは面白い傾向です。アベノミクスでもインフレにならなかったのだから、財政支出をもっと積極化すべき、国土強靭化だと。。。また、MMTの理論家も日本を讃えています。日本の存在そのものがMMT理論の正しさを証明していると。
本日もイエレン元FRB議長が「私はMMTのファンではない」とやんわりと否定したように、バフェット、ガンドラック、サマーズ、その他様々な、いわゆる「まともな」人達は全否定です。でも、日本では微妙です。これ以上金融緩和しても、金融機関が苦しくなるだけで、景気刺激にはとてもなりそうもありません。
FRBもECBも、引き締め路線から転換しました。こうなると、日銀にプレッシャーがかかってきます。日本に緩和余地がほとんどないことは、世界の常識になっています。だからと言って、何もしないと「円」が狙われます。
おそらく、日銀もなにか「手」を用意しているのだと思いますが、日本がマクロ経済学の最先端の実験場であることは確かです。
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